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シリーズ連載:5分でわかる「eスポーツ」-格闘ゲーム編-

目次

  1. eスポーツにおける格闘ゲームの歴史
  2. eスポーツとして見た時の格闘ゲーム
  3. eスポーツで人気の格闘ゲームタイトル
  4. いま格闘ゲームが熱い!
  5. -まとめ-

みなさんは「格闘ゲーム」をご存知でしょうか?

幼い頃、兄弟や友人と対戦して盛り上がったり、ちょっとした喧嘩になったりと、みんなでプレイするといろんな意味で盛り上がりを見せていたゲームとして、印象に残っている人も多いのではないでしょうか。
私は子供の頃は兄とプレイしていたのですが、あまり勝ちすぎると兄が不機嫌になるので、たまに負けたりと幼いながら接待をしていたことを覚えています(笑)

そんな格闘ゲームですが、最近は人気タイトルの新作が立て続けに発売されたり、ストリーマー界隈などで盛り上がりを見せており、注目のeスポーツジャンルとなっています。
そこで今回は格闘ゲームにフォーカスを当てて、eスポーツでの競技面や親和性、いま人気の理由についてご紹介させていただきます。

なお前回の記事ではeスポーツの楽しみ方やおすすめタイトルなど、全般的な所を紹介させて頂いているので、まだご覧になっていない方は下記もご参考ください!

1.eスポーツにおける格闘ゲームと歴史

黄金期1990年代

歴史を遡ると格闘ゲームが登場してきたのは1990年代初頭からで、アーケードの人気や家庭用ゲーム機の普及も相まって、各メーカーが力を入れて格闘ゲームの開発をしていました。
その1990年代だけでも「ストリートファイター」「鉄拳」「ギルティギア」「ザ・キング・オブ・ファイターズ(KOF)」「バーチャファイター」など、今も人気の格闘ゲームシリーズのタイトルがリリースされ、格闘ゲームの黄金期と呼ばれた時代です。

格闘ゲームの大会とプロゲーマー

多くの格闘ゲームがリリースされたのもあり、1990年代のゲームセンターでは大会が多く開催され、海外では格闘ゲームの総合大会「evo」が開催される様になります。

この頃から大会に参加していた格闘ゲームの神様と呼ばれる「梅原大吾(ウメハラ)」さんが活躍し、2010年には当時では数少ないプロゲーマーとなりました。
そのあたりから少しずつ、ゲームにおける競技性やスポンサーがついてゲームをプレイするプロゲーマーという概念が広がっていきました。

2.eスポーツとして見た時の格闘ゲーム

格闘ゲームのプレイヤー層

格闘ゲームはプレイしている年齢層と国が幅広く色々な選手が見られます。
国で見ると日本、中国、韓国、アメリカ、ヨーロッパ圏などに加えて、ゲームタイトルによってはパキスタンやアラブ首長国連邦といった国が強豪国として活躍しています。

格闘ゲームの年齢層が広いのは他のゲームよりも選手としての寿命が長いことやゲームセンターでプレイできる事も起因となっており、例えば40代の選手が現役で活躍していますし、先日は11歳のアマチュアの子が大人のプロゲーマーに勝ったことも話題になっていたり、若い人の活躍も目立っています!

画面の分かりやすさ

ゲームをプレイしてみる、観戦する上でハードルとなるのが「どういう状況なのか分かりにくい」という点だと思います。
格闘ゲームは絵面的にも、カメラワークが基本固定されているので見やすく、HPゲージを見ればどっちが有利or不利なのかも分かりやすいです。
また、必殺技の際はダイナミックな演出が入り盛り上がりポイントも分かりやすいです。

技術面だけでないゲーム性

格闘ゲームは選手の技術面だけでなくコンディションや空気感がかなりプレイに出るジャンルで、片方に勢いがある時は驚くほど一方的な展開になることも多々あります。
その為メンタルや体調を整えるために筋トレをしたり、試合前のルーティンを持っている選手もいるので「スポーツ」とつくジャンルらしい一面も見られます。

大会賞金の高さ

近年の格闘ゲームの大会は規模が拡大していっており、優勝賞金がどんどん高額になっています。
例えば鉄拳では約7000万円ストリートファイターでは約1億4000万円と、優勝すれば人生が変わるレベルの金額です。
その賞金をかけた熱い試合やドラマ、他ゲームからのプレイヤーの参入などに期待したいですね。

日本は格闘ゲーム大国!

格闘ゲームは多くのタイトルで日本人選手が強く上位に入ることが多いところもポイントです。
例えば、先述した「evo」のストリートファイターにおける歴代TOP3位の最多記録を見ても日本人が殆ど占めています。

サッカーのワールドカップなどでもそうですが、自分の国の選手が勝ち残って活躍してくれる事で大会がより一層楽しくなりますね。

3.eスポーツで人気の格闘ゲームタイトル

人気の格闘ゲームタイトルと簡単な特徴を挙げさせていただくので、自分に合っていそうなものがあったらチェックしてみてください!

ストリートファイター6

発売日:2023年6月2日
対応プラットフォーム:PS5、Xbox Series X|S、PC(Steam)

カプコンから発売されている、格闘ゲームの中では最も有名なタイトルと言われるストリートファイターの最新作です。
魅力的な新キャラクターを追加され、自分の分身(アバター)でストリートファイターの世界を冒険したり、ゲームセンターのような空間で他のプレイヤーと交流&対戦ができるモードがあったりと、楽しめる要素が多く盛り込まれています。

さらに今回の目玉は「モダンシステム」という初心者でも簡単に格闘ゲームの技が出せるモードです。
格闘ゲームは技が難しい」という点で新規ユーザーが入るには敷居の高いジャンルだったのですが、このモダンシステムで新規ユーザーがドッと増え、いま一番熱い格闘ゲームの一本です!

鉄拳8

発売日:2024年1月26日
対応プラットフォーム:PS5、Xbox Series X|S、PC(Steam)

鉄拳8はバンダイナムコから発売されている、奥行きのある3D格闘ゲームと呼ばれるジャンルで人気の作品です。
体力が低くなるとキャラクターが強化される「レイジ」、1ラウンドに1回だけ発動でき、自分が有利に責められる様になる「ヒート」などを駆使して、相手を攻めたり一発逆転を狙えるところが魅力です。

また、鉄拳8にもストリートファイター同様、初心者向けに技が出しやすいモード「スペシャルスタイル」があるので、初心者でも入りやすくなっています。
さらに新キャラクターとは別に鉄拳2、3から久しぶりに登場するキャラクターがいたり、従来のファンにも嬉しい作品となっています。

GUILTY GEAR -STRIVE-(ギルティギアストライヴ)

発売日:2021年6月11日
対応プラットフォーム:PS5、PS4、Xbox Series X|S、PC(Steam)

ギルティギアストライヴはアークシステムワークスから発売されている、スピード感のある戦闘グラフィックが特徴のゲームです。
キャラクターがアニメのようなグラフィックで表現されており、鉄拳の様なリアル調とは別の方向性で魅力的なキャラクターがたくさんいます。
そのキャラクターをスピーディーに動き回せるので、プレイしても観戦してもビジュアル面で楽しめるゲームです。

また、さらに大きな特徴としてBGMがとても良い作品です。
キャラクターのイメージにあったボーカル付きのヘヴィメタがステージBGMとして流れるので、スピーディーなゲーム性と相まってノリノリでプレイできるのがギルティギアストライヴの魅力です。

4.いま格闘ゲームが熱い!

いま、格闘ゲーム界隈は色々な要因が重なり、ここ近年ではかなり盛り上がっています!
その要因やポイントを紹介しますので、そちらを見て熱量を感じたらこのビッグウェーブに乗りましょう!

近年ヒット作の続編や新規タイトルが立て続けにリリース

2021年:ギルティギアストライヴ、バーチャファイター eスポーツ、メルティブラッド:タイプルミナ
2022年:KOF15、DNF Duel
2023年:ストリートファイター6、グランブルーファンタジーヴァーサス ライジング
2024年:鉄拳8

ここ4年だけでもヒット作の新作発売や別ジャンルのゲームが格闘ゲーム化されたりと、近年格闘ゲームの開発に熱が入っています!

有名ストリーマーやVtuberによる影響

格闘ゲームはFPSなどに比べると有名ストリーマーやVtuberでプレイされている人が少なく、認知度の低さがありました。
そのような中で「ストリーマー、Vtuber、プロゲーマー」を交えてチーム戦を行う「REJECT FIGHT NIGHT」「CRカップ」などが開催されました。

プロだけで行う試合では技術力を突き詰めた真剣勝負になる所を、格闘ゲームにあまり慣れていないストリーマーやVtuberを交えてプレイすることで気軽に楽しめるイベントに昇華し、同時接続数は約32万を超えました
イベントを通してストリーマーなどのファンにも格闘ゲームが受け入れられ、大きく認知度とプレイ人口を伸ばしました。

このイベント後もストリーマーやVtuberの方で格闘ゲームをプレイしている人が増えており、配信サイトで格闘ゲームに触れられる機会が増えています
その影響もあってか大会やイベントもどんどん開催され、いまeスポーツとしては最も楽しめるジャンルの1つとなろうとしています。

初心者に優しくなった格闘ゲーム

CRカップなどのイベントの成功とプレイヤー人口の増加には、先に挙げた初心者向けの「モダンシステム」「スペシャルスタイル」などの存在が大きかったです。

限られた練習量でもパフォーマンスを出す事ができ、格闘ゲームを「やってみたけど難しかった」「やったことが無いけど難しそう」と思っている方でも気軽にプレイして楽しめるので、いま格闘ゲームを始めてみるチャンスです!

まとめ

今回は自分の特に好きな「格闘ゲーム」というジャンルに絞ってご紹介させていただきました。
何度も書いていますが格闘ゲームは勢いがある時代が来ていますので、ぜひ皆さんもこの流れに乗って楽しんでいただければと思います。

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この記事を書いた人

福永 竜二

fukunaga

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