さて、前回は競技編してeスポーツで最近話題のゲームをご紹介させていただきました!
今回はすこし予定を変更して最近起こったeスポーツでの日本人の活躍を紹介させていただきます!
日本のプロチーム『ZETA DIVISION』が『VALORANT』世界大会VCTで3位の偉業!!
以前の記事でも紹介した世界的に人気のタクティカルFPS『VALORANT』において、日本のプロチーム『ZETA DIVISION』が異例の快挙を達成しました!
なんと国際大会『2022 VALORANT Champions Tour Stage 1 – Masters Reykjavík』(以下、VCT)において3位に輝いたのです!
ZETA DIVISION
2018年1月に設立された国内外のesportsシーンで活躍するGaming Organization『ZETA DIVISION』
今回の『VALORANT』でも活躍した日本のナンバーワンプレイヤー「Laz」や若き新星「SugarZ3ro」に加えて、クリエイター枠として元DeToNatorの「StylishNoob」やCall of
Duty®シリーズのゲーム実況で有名な「k4sen」など業界の大御所も在籍しており今日本eスポーツプロチームの中で最も勢いがあるチーム。
出典:https://zetadivision.com/
いままで日本はゲーム大国なのにもかかわらず、eスポーツでの世界では全くと良いほど結果を残せずにいました。
それこそグループステージ突破はおろか1勝もできずに敗退…そんな状況が長く続き日本はeスポーツ弱小国として位置付けされていました。
なかでも下馬評は最下位…なかには出場権を返還しろという人間まで現れるほどでした。
そして迎えた試合、初戦は韓国の競合『DRX』。
今年はいままでと違うと思われていた『ZETA DIVISION』ですが、結果はまさかの大敗。
やはりと厳しいのかと思われましたが、その後同グループ内の南米の『Ninjas in Pyjamas』やヨーロッパの『Fnatic』といった強豪チームを撃破しグループステージを突破!
ダブルイリミネーション方式のプレーオフトーナメントへと駒を進めました。
世界を熱狂させた『ZETA DIVISION』vs『Team Liquid』
プレーオフトーナメント初戦はヨーロッパの『G2 Esports』と対戦。
こちらの試合も敗北してしまい敗者側のトーナメントへ進みます。
敗者側初戦はヨーロッパの名門『Team Liquid』
ヨーロッパ予選でダントツの成績(5戦全勝)だったチームです。
『ZETA DIVISION』は最初のセット、開幕8ラウンドを連取しTeam Liquidを圧倒し、相手の追い上げも振り切り13-7で勝利。
続く2セット目では一転してTeam Liquidが実力を示し13-4と大差でヨーロッパの名門の実力を見せつけました。
そして迎えた最終セットでは12-7で『ZETA DIVISION』が王手をかけたゲーム。
3vs5という不利な状況となってしまいますがらSugarZ3ro選手が「ACE」(一人で相手チーム全員を倒す)を繰り出すスーパープレイで見事勝利!
世界ベスト6以上が確定しました!!
そしてなんとこの試合日本語での最大同時視聴者数の合計が32.1万人!
また国内外すべての最大同時視聴者数は643,469人で今大会過去最高値を記録しました!
加えて#ZETAWIN」がTwitterの世界トレンド1位獲得、国内のトレンド総なめするなど世界的にも注目の一戦となりました。
その後も初戦で破れた『DRX』やアジア強豪の『Paper Rex』などを撃破し最終的には北米の歴史あるチーム『OpTic Gaming』に破れ3位という好成績でVCTをさることになった『ZETA DIVISION』。
ただ『ZETA DIVISION』は全く満足していません。目指すは世界ナンバーワン!
VTuber『渋谷ハル』が世界最大eスポーツチーム『TSM FTX』に加入!
日本eスポーツ界が『ZETA DIVISION』の熱狂に沸くなか、とても興味深いニュースが飛び込んできました。 なんとVTuberとして活躍する『渋谷ハル』が世界最大の大eスポーツチーム『TSM FTX』にストリーマー枠として加入したとのことです!
渋谷ハル
2018年4月から活動するバーチャルYouTuber(略称:VTuber)
現在チャンネル登録者は77万人と男性VTuberの中ではトップクラス。
『Apex Legends』や『PUBG』などのFPSゲームの配信を主としているがその他のゲームも精力的に配信している。
動画配信だけではなく「VTuber最協決定戦」や「渋ハルカスタム」などの試合運営なども積極的に行っている。
出典:https://www.youtube.com/channel/UChLfthKoUV502J7gU9STArg
日本人のストリーマーが海外チームに参加すること自体かなり稀ですが、『TSM FTX』は日本人プレイヤー・Crylix(なんと驚きの16歳!)の加入も発表しており、精力的に日本人プレイヤーの採用を行っています。
ではなぜただでさえ稀な海外チームへの参加、しかも『TSM FTX』という大手チームが積極的に日本人の採用を行っているのでしょうか。
高まる世界から見た日本eスポーツ界の期待
最近まで日本ではeスポーツは日の目を浴びることは少なく、ましてや海外チームからのアプローチからもあまり有りませんでした。
しかし上記の『TSM
FTX』が2021年1月から日本語公式Twitterの運用、イギリスを拠点に活動するプロeスポーツチーム『Fnatic』も2019年7月から日本語公式Twitterを解説するなど海外チームの日本語圏に対するアプローチが増えてきています。
その背景には日本のeスポーツシーンが近年国際的な活躍があげられます。
上記の『ZETA DIVISION』の活躍に加えて、先日開催された世界大会『Apex Legends Global Series Year2 Split2 Playoffs』でも国内の多くのストリーマーやVTuberがミラー配信で観戦するなどの盛り上がりを見せたり、東京ガーデンシアターで開催されたイベント『RAGE VALORANT』では人気ストリーマーやプロゲーマーが多く出場し、会場に両日5000人以上を動員するなど様々な盛り上がりを見せています。
ストリーマーやプロゲーマーが盛り上がりを見せることによって『Twitch』や『youtube』などの視聴者数が増加します。
またその配信者がeスポーツの大会のミラー配信などを行うことによってその実況者のファンがそのゲーム自体のファンになるなどの相乗効果が生まれています。
こうしたゲーム実況者がeスポーツ市場と視聴者・プレイヤーを結びつける力の大きさによって自ずと日本のeスポーツ市場が大きくなり、海外のチームも日本参入を増やしていっていると考えられます
これからの日本のeスポーツの鍵は『手軽に繋がれること』
すこし違った2つのニュースを今回は紹介させていただきました。
それぞれ日本人の海外での活躍の話となりますが、この活躍は日本eスポーツ界隈において大きな一歩となるのではないかと思われます。
またeスポーツではプロ競技者とユーザーが配信や個人主催の大会で『手軽に繋がる』ことができるので、世界で活躍しているプレイヤーが増えれば増えるほどファンが増え続け交流も盛んになりどんどん業界全体が発展していくのではないかなと考えます!
近々上記の『2022 VALORANT Champions Tour Challengers Japan
Stage2』が埼玉スーパーアリーナで開催されるので興味があるかたはぜひ日本のeスポーツのいまを感じてきていただければと思います!
それではまた次回!