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よくわかる「Twitter API」-有料化編-【2023年4月最新】

目次

  1. 「Twitter API」の有料化の経緯について
  2. 「Twitter API」の有料化の内容
  3. 「Twitter API」の今後
  4. -まとめ-

みなさん、こんにちは。 今回は以前、下記の記事にて追記した「Twitter API」の有料化についてのお話です。
冒頭の内容は以前の内容と重複してしまいますがご容赦ください。

ちなみに今回の有料化によって今までまとめた記事の内容はすべて有料版でしか動かない様になってしまいました…
仕様変更だから仕方ないですがとても頑張ったのに悲しいですね…

「Twitter API」の有料化の経緯について

「Twitter API」の有料化は2022年から動きがありました。
ただそれはAPIの一部の利用が制限され、有料のアクセスが必要になりました。
具体的には、APIのアクセス制限の強化、検索機能の制限、そして認証されたアカウントのAPIのみが特定の機能を利用できるようになるなどの変更が行われました。
なので今まで書いたような記事の処理を行うくらいなら特に関係なく無料で利用できていました。
ですが2023年2月2日に突如 Twitter の 開発アカウントから以下のようなアナウンスが発表されました。

そこには要約すると「2/9以降、Twitter API への無料アクセスはサポートされなくなり、代わりに有料の基本レベルが利用可能となります。」との記載が。
なんと今回は先に上げた機能の有料化ではなく、「Twitter API」自体の有料化が宣言されました。
この投稿によりネットニュースになったり、皮肉なことにTwitter上でトレンド一位を獲得するなどの自体が起きました。
「でも Twiiter API が有料化しても、別にツイートの取得したりとかしないから自分は関係ない」と思われてる方、それは違います。
概要編でも話したとおり、「Twiiter API」は機能そのものを提供しています。

ですので、取得するだけではなくツイートを書き込んだり、twitterを利用して他サービスにログインするなどの今まで日常でつかってきたことも「Twitter API」に含まれています。
なので自動投稿システム、いわゆるBOTや、他サービスにTwitterのアカウントでログイン、認証させているwebサービスなどにも影響が広がっていくため便利だったサービスなどが閉鎖、停止されていく可能性があるのです!
実際、この発表のあと地震速報系のBOTで有名な「地震速報」のアカウントが以下のような声明を発表しました。

なので有料化によって今後このような優良なサービスがどんどんとだめになっていってしまうのが懸念されます。
ですが世界中からあまりにも多くの反発があったため 2/14にTwitter の 開発アカウントから以下のようなアナウンスが発表されました。

「Twitter APIの今後の変更について、膨大な数の熱意が寄せられています。開発者コミュニティに最適な体験を提供するための努力の一環として、新しいAPIプラットフォームのローンチをさらに数日遅らせることになりました。
詳細については、今後数日中にお知らせします。引き続きご関心をお寄せいただき、ありがとうございます。」

とのこと…
「熱量」ではなく「反発」だろとのツッコミは置いておいて、さすがに移行期間もなにもない有料化はまずいと考えたのか延期を発表しました。
そして3月30日、ようやく続報が発表されました。

「Twitter API」の有料化の内容

3月30日に発表されたツイートは以下の内容となります。

要約すると以下のようになります。

無料プラン

価格 : 無料
概要 : 僅かな制限による投稿のみの利用や、Twitter APIのテストなどのとても小規模なプラン
機能 :
・ツイートの投稿機能(1つのアプリにつき、1,500ツイート/月の制限まで)
・メディアのアップロード
・アプリIDは1つまで
・Twitterログイン(OAuth認証)機能

ベーシックプラン

価格 : 100ドル/月
概要 : 個人利用やプロトタイプ開発用のプラン
機能 :
・ツイートの投稿機能(1つのアプリにつき、3,000ツイート/月まで)
・従来の「Twitter API」の各種機能へのアクセス ・機能ごとに制限あり(ツイートの取得だと、1ユーザーにつき3,000ツイート/月までなど) ・アプリIDは2つまで ・Twitterログイン(OAuth認証)機能

また、いままで提供されていたエンタープライズプランとAds APIは継続提供されます。

エンタープライズプラン

価格 : 月額、金額は非公開
概要 : 大規模な企業向けのプラン
・Small、Medium、Largeなどの細かいプランが有りそれぞれで制限が異なります。 機能 :
・Enterprise APIのアクセス
・ベーシックプランと同じAPIは使用できるはずですが、制限などの詳しい内容は非公開となっています。

Ads API

価格:無料
概要 : Twitter広告管理専用のAPI
機能 :
・Ads APIのアクセス

とのことで…
端的に言うと無料版ではほぼなにもできません!
できるとしてもめちゃくちゃ単純なBotとかだけになりそうです。(それでも今まで以上に手数がかかること必須ですが…)
早速上記の影響で様々なBotが停止しまし合わせてTwilogなどの有名なサービスなども利用不可能となりました。
また、様々なサイトでTwitterでログインができなくなる事象も発生しています…

Twitterの今後

さて上記を踏まえ今後「Twitter API」やTwiiter自体はどうなっていくのでしょうか。
ここから先は個人的な意見しか含まれていないのでご容赦ください。

今後Twitterはよっぽどの改善をしない限りかなり厳しい状態へと追い込まれていくのではないかなと思います。
API有料化による影響は気づかない人も多々いると思いますし、全く影響がない人もいると思います。
ですがやはりAPI有料化の影響は大きく、上記でも記載したBotや有名なサービスの終了などに加えてサードパーティ製のクライアントアプリの終了など…
ユーザーがより便利により楽しくTwiiterを利用するために使用していたAPIがなくなってしまうことになります。
そうすると、ただでさえ最近のとても不便なUI変更などでヘイトが溜まっているなかで様々な不満を持つ人がどんどんと現れるでしょう…
そんな中、もし新しいTwitterに代わるような魅力的なサービスが現れてしまったら…? そこから先は言うまでもありませんが、Twitterがこんな未来を避けるためにはもう少しユーザーに寄り添う改変が必要なのではないかなと思いました。

まとめ

さて、ながいながい「Twiiter API」に関するシリーズも今回で終了かと思われます。
よっぽど急な方向転換などなければですが…

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この記事を書いた人

三ツ石 健太

プログラマー

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