皆さん!
いきなりですが、ウェブサイトを公開する際に必要なものは何でしょうか?
見る人を飽きさせない良質なコンテンツ?おしゃれなデザイン?エラーがなく保守性が高いソースコード?
いえ!大前提に用意するものがあります…
それはサーバーです!
でも実際準備をするとなると…
どの形態で用意すればいいの?AWS?レンタルサーバー?
サーバーの種類ってなに?そもそも一体サーバーってなんなの?など…
様々な疑問が出てきますよね。
そこで今回はそんなよくわからないサーバーについて簡単な概要から種類、サービスについてまでお話していきたいと思います!
サーバーとはなにか簡単に説明!
さて、まず大前提として「サーバー」とは一体何なのでしょうか?
実は「サーバー」は基本的には私達が使用しているようなコンピュータと違いはないのです。
「サーバー(server)」は「サービスを提供する側のコンピュータ」を意味します。
コーヒーサーバーやウォーターサーバーもそれぞれのものを「提供する」機械ですよね。
そのコンピュータに、後述するような様々な役割に合わせて仕組みを整えることによって、情報を保存したり、ウェブサイトを表示させたり、メールを送受信ができるようになります。
ちなみに、私達が普段使っているコンピュータのことを「クライアント」といい「サーバーからサービスを受け取る側のコンピューター」のことを指します。
クライアント側からサーバー側へ様々なリクエストを送ることによってウェブサイトの表示やアプリの使用などを行うことができています。
またサーバーとして使われるコンピュータのことをサーバー機といいます。
サーバー機には「タワーサーバー」や「ラックサーバー」、「ブレードサーバー」などがありますがここでは詳細は割愛します。
サーバーの役割って?一覧で紹介!
ここからは前述したように、サーバーが持てる様々な役割についてお話していきたいと思います!
代表的なものは下記のようなものが挙げられます!
・Webサーバー
・メールサーバー
・データベースサーバー
・ファイルサーバー
・アプリケーションサーバー
・DNSサーバー
・FTPサーバー
・SSHサーバー
それでは一つずつ簡単に解説していきます。
Webサーバー
Webサーバーは主にウェブサイトなどを表示するためのサーバで、クライアント側でのリクエストに応答して、HTMLやCSSなどの構築ファイルや画像、音楽、動画などのウェブコンテンツを提供します。
これにより、ウェブサイトがオンラインでアクセス可能となるので、ユーザーが情報やサービスにアクセスすることができます。
私達が最もよく利用し耳にすることが多いサーバーですね!
メールサーバー
メールサーバーは、電子メールの送受信を処理する役割を果たします。
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を使用してメッセージを送信し、POP3またはIMAP(Internet Message Access Protocol)を介して受信してメールボックス内にメッセージを保存します。
余談ですがお問い合わせフォームなどを使用する際に、Webサーバーに加えてメールサーバーを組み込んでいないとお問い合わせ完了メールの送信やお問い合わせ確認のメールなどが受信できない(そもそもお問い合わせフォームが機能しない)などがあるので、お問い合わせフォームを実装したい!のであれば合わせて確認をしておくことが重要です。
データベースサーバー
データベースサーバーは、データの保存、管理、アクセスを担当します。
アプリケーションからのデータベースへのアクセスを許可し、SQLクエリを実行して情報を取得、変更、保存します。
RDBMS(MysqlやSQlite)やNoSQLなどの種類いがありますが、細かい箇所は割愛します。
私達の身近なところでいうとWordpressやMovable TypeなどのCMSのデータ保存などに使われています。
ファイルサーバー
ファイルサーバーは、ネットワーク上でファイルの共有と保存を提供します。
ファイルのアップロードやダウンロードで他のユーザーと共有できたり、アクセス制御により、セキュリティを確保できます。
アプリケーションサーバー
アプリケーションサーバーは、名前の通りアプリケーションの実行をサポートします。
ビジネスロジックの処理やデータベースとの連携を担当し、クライアントアプリケーションとデータベース間で情報のやり取りを可能にしています。
よくスマホなどのゲームでメンテナンスをされているやつですね!
DNSサーバー
DNSサーバーは、ドメイン名とIPアドレスの対応情報を提供します。
これにより、ユーザーは覚えやすいドメイン名を使用してウェブサイトにアクセスできます。
FTPサーバー
FTPサーバーは、ファイル転送プロトコルを使用してファイルのアップロードとダウンロードを行うサーバーです。
ファイル共有やバックアップなどの用途に使用されます。
SSHサーバー
SSHサーバーは、セキュアシェル接続を提供します。
リモートからの安全なコマンドラインアクセスを許可し、データの暗号化と認証を提供してセキュリティを強化します。
レンタル?クラウド?aws?サーバーの種類はどんなものがあるの?
まずサーバーには大きく分けて以下の2つの種別があります。
物理サーバー
物理サーバーは、その名の通りハードウェアで構築された個別のサーバーです。
一つの物理的なサーバーで特定の用途に使用されるコンピューターであり、CPUやRAM、ストレージなどのリソースが物理的に存在します。
物理サーバーは、高い性能とセキュリティを提供し、一つの目的に特化したアプリケーションやサービスを実行するのに適することが多いです。
仮想サーバー
仮想サーバーは、1つの物理サーバー上で複数の仮想環境を実行する仮想化技術を使用しています。
1つの物理サーバー上で複数の仮想サーバーをホストし、リソースを共有するため、効率的なリソース利用が可能です。
仮想サーバーは、コスト削減や柔軟性向上などの利点を提供し、異なる用途や環境で複数の仮想サーバーを運用できます。
また上記に記したなかで大まかに分けて以下の4つの種類が存在します。
物理サーバーは「共有サーバー」と「専用サーバー」で2種類。
仮想サーバーは「VPS」と「クラウドサーバー」の2種類があります。
レンタルサーバー
レンタルサーバーは、ホスティングプロバイダーが提供する共有ホスティングサービスです。多くのウェブサイトが同じ物理サーバーを共有しています。
低コストでウェブサイトを運営でき、テクニカルな知識が不要でなため主に小規模ビジネスや個人用途に適しています。
デメリットとしてはリソース共有のため、トラフィックが多いサイトには向かないこともあります。
主な例として、Xサーバーやロリポップ、さくらのレンタルサーバなどが挙げられます。
専用サーバー
専用サーバーは、個別の物理サーバーを個別に貸し出すホスティングサービスです。リソースは完全に独占され、高いパフォーマンスを提供します。
グローバル企業や大規模プロジェクト向けに適しており、セキュリティとパフォーマンスの要件が高い場合に選択されます。
デメリットとしては管理と保守が必要で、コストは高めになってきてしまいます。
主な例として、エックスサーバービジネスマネージド専用やさくらのレンタルサーバ マネージドサーバなどレンタルサーバーの運営会社が別枠で運営しているものなどがあります。
VPS(仮想専用サーバー)
VPSは、1台の物理サーバーを仮想的に分割し、仮想サーバーとして複数のユーザーに提供するホスティングサービスです。
専用サーバーに近い性能を提供しつつ、コストは比較的低く抑えられます。中規模のビジネスや開発者に人気です。
デメリットとしてはリソースの一部は他のVPSと共有されるため、トラフィックの大きなサイトには向かない場合もあります。
主な例として、Xserver VPSやさくらのVPSなどレンタルサーバーの運営会社が別枠で運営しているものなどがあります。
クラウドサーバー
クラウドサーバーは、クラウドインフラストラクチャ上で動作する仮想サーバーです。リソースは必要に応じてスケーリング可能で、高い可用性を提供します。
クラウドの柔軟性を活用し、需要に合わせてリソースを拡張できるため、大規模プロジェクトや急激なトラフィック増加に適しています。
雲のように自由に大きさを変えれることからクラウドサーバーと呼ばれています。
デメリットとしては従量課金制でコスト効率が高いが、コンプライアンスやセキュリティの課題があることもあります。
主な例として、Amazon EC2やVirtual Machines、Compute Engineなどのサービスがよく利用されています。
結局サーバーはどれがいい?実際なにを使えばいいの!!
さて!
ここまで長々とサーバーについて説明をしてきましたが結局のところなにを使えばいいのか!
それは…
プロジェクトの大きさによります。
元も子もないですがどうしてもこういう答えになってしまうんですよね…
ただ、それで終わりだとしょうがないので以下にメリット・デメリットで簡単な指標をまとめておきたいと思います!
また、この指標はウェブサイトを中心に考えているのでアプリケーションなどの場合はまた違った目線が必要です。
レンタルサーバーを使用する指標
メリット
・一つのサーバを複数で使用するので、コストを安く抑えられる。
・申し込みをしてから実際に使用できるまでの時間が短いものが多いのですぐに使用できる。
・管理はサーバー会社が行うので複雑な知識はそこまで必要ない。
・オプションサービスが多く、対応できる幅が広い。
・デメリット
・サーバーのスペックが低いので中規模〜大規模のサイトには向かない。
・サーバーの権限がないので、サーバー設定変更が自由にできない。
・他のWebサイトやシステムなどによる影響を受けてしまう可能性がある。
専用サーバーを使用する指標
メリット
・専有のため、自分が使いやすいようにカスタマイズをすることができやすい。
・別のサイトの影響を受けない。
デメリット
・スペックの変更する際に、サーバーを停止しないと行えない。
・リソースの調整が難しく、無駄なコストが発生する場合がある。
・専門知識がないと導入・運用が難しく、サーバの管理が大変。
仮想専用サーバーを使用する指標
メリット
・レンタルサーバーと専用サーバーのメリットを併せ持つ。
デメリット
・費用対効果は高いがレンタルサーバーよりは割高になってしまう。
・専用サーバーと同じく専門知識がないと導入・運用が難しい。
クラウドサーバーを使用する指標
メリット
・自由に仮想サーバを追加することができる。
・アクセス負荷分散のロードバランスなどのサービスも簡単に追加できる。
・月額費用が固定ではなく、利用した分だけ支払うシステムなので利用が少ないと固定費用が抑えられる。
デメリット
・セキュリティ強度がコントロールしにくい。
・サイトやシステムが大きくなると長期的にはコスト高になることがある。
まとめ
さて以上に上記な簡単な指標をまとめさせていただきました!
参考にしていただけると幸いです!
自分がいままで構築を行ってきた肌感的には小規模〜中規模のサイトはレンタルサーバーが多く、中規模〜大規模のサイトや瞬間的なアクセスが多いキャンペーンサイトなどはクラウドサーバーが多いかなといった印象でした。
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