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Googleアナリティクス、UAからGA4への移行

目次

  1. Googleアナリティクスの誕生と進化
  2. GA4の進化ポイント
  3. 移行期限について
  4. さいごに

Googleアナリティクス、UAからGA4への移行

現在Googleアナリティクスのユニバーサルアクセスを使用しているサイト管理者は、2023年7月1日にGA4への移行をする必要があります。
ここでは、移行に関するTPOICSをまとめてみました。

Googleアナリティクスの誕生と進化

アクセスデータの蓄積、ユーザー行動の解析、ユーザーの購買予測など、データに基づいたサイト運営の戦略を日々練ることが今では当たり前のように行われるようになりました。

Googleが2005年に前身である”Urchin”を買収し、広く一般に無償でリリースしたアクセス解析ツールGoogleアナリティクスが登場したのは16年前、今では世界中で多くの人がサイト運営を行う際に当たり前のように使用しているツールとなりました。

簡単にGoogleアナリティクスの歴史を振り返ってみましょう。
Googleアナリティクスは

第1世代「urchain.js」
第2世代「ga.js」
第3世代「analytics.js(ユニバーサルアナリティクス)」
第3.5世代世代「gtag.js」

と時代を経てアップデートしてきました。
そして、2020年10月、約1年間のベータ期間を経て第四世代となる「GA4」がリリースされました。

UAからGA4へ移行がいよいよ本格化

1世代前にあたるUA、いわゆる「ユニバーサルアナリティクス」は2023年7月1日に計測が終了することが発表されました。
「今まで散々UAの勉強をしてきたのに。。」
「設定も全部してあったのに。。」
と、つい嘆いてしまう気持ちも充分にわかりますが、決まったことは決まったこと(笑)、いかなる気持ちかはさて置き、サイト運営者やアクセス解析担当者は来年の7月迄にはGA4を導入し、UAからGA4へと移行する必要が生まれました。

UAからGA4へのデータの移行・引継ぎは基本的にできません。
UA廃止後、一定のUAの蓄積データの出力・保障の期間が設けられています。
UAからGA4への移行猶予期間は執筆現時点(9月末)で約9ヶ月です。移行におけるデータ整形の期間やテスト運用などを逆算した場合、2022年内にはチューニング期間を含めGA4への移行を進めておいた方が良いと考えられます。

 

GA4の進化ポイント

それではUAからGA4ヘは何が新しく変わったのでしょうか?
現状でも充分に使えていたのにアップデートする意味などある?と思う方も多いかと思われますが、大きく変化を遂げています。

ここではその中でも特徴的な4つの点をご紹介します。
1.WEBサイトとアプリを横断的に計測することができる
2.予測機能の導入
3.プライバシー重視のデータ収集 4.BigQueryとの連携

1.WEBサイトとアプリを横断的に計測することができる

GA4ではユーザーが使用したデバイスやプラットフォームにかかわらず、より詳細な行動データを集めることができるようになりました。
つまりは、ユーザーがWEBサイトやiOSアプリ、Androidアプリなどいくつかのデバイスやプラットフォームを跨いで行動をしても一人のユーザーとして計測することができるようになったのです。

ユーザーを識別するには以下の方法で行なっています。
・UserIDによる識別
・Googleシグナルによる識別
・DeviceIDによる識別

UserIDによる識別

1人のユーザーが複数のデバイスを利用してサイトに訪問した場合、これらを1人のユーザーとしてカウントできる機能です。
付与条件としては、サービスの利用時にログインのスキームを設け、そのタイミングでUserIDを発行し計測します。
[GA4]User-ID で複数のプラットフォームをまたいでアクティビティを測定する

Googleシグナルによる識別

異なるデバイスやブラウザからサイトにアクセスした場合でも1人のユーザーとしカウントできる機能です。

付与条件としては、
・Googleのアカウントでログインしている
・「広告のカスタマイズ」をオンにしている
ことが必要となります。
[GA4]Google アナリティクス 4 プロパティで Google シグナルを有効化する

DeviceIDによる識別

WEBサイトの場合はGoogleアナリティクスが発行するcookieを、アプリの場合はアプリインスタンスIDを使用してユーザーをカウントする機能です。
[GA4]デバイスID

上記の様にユーザーをUserID、Googleシグナル、DeviceIDなど複数のIDを統合・管理することでクロスデバイス、クロスプラットフォームでの行動分析を行うことができるようになりました。

例えば、ユーザーがあなたが出向しているWEB上の広告を閲覧し、その情報をもとにアプリをインストールします。そしてそのアプリ内ECサイトで商品を購入に至った、などのケースにおいて、一連の行動を1人のユーザー行動として追うことができるのです。

2.予測機能の導入

GA4ではGoogleの機械学習機能を使用し
・購入の可能性
・離脱の可能性
・予測収益
以上の3点が予測できるようになりました。

そして、サイト運営者は上記の分析をもとに広告出稿やコンテンツの見直しなどを図ることができるようになります。

購入の可能性

サイトやアプリを約1ヶ月以内に操作を行ったユーザーが、今後1週間以内に商品やサービスなどを購入する可能性を示すもの。

離脱の可能性

サイトやアプリを1週間以内に操作を行ったユーザーが今後1週間以内に離脱してしまう可能性を示すものです。

予測収益

サイトやアプリを約1ヶ月以内に操作したユーザーが、今後約1ヶ月内に行う「購入」の総収益を予測したもの。
※ただし、上記の機会学習機能導入には最低限の購入・離脱ユーザーの数値や一定期間維持されるモデル品質などが必要となります。

3.プライバシー重視のデータ収集

近年、ユーザーのプライバシー保護は世界中で重視されています。
GA4はEUのGDPRやアメリカカリフォルニア州のCCPAなどのデータ規制にも対応準拠したツールとなっています。

プライバシー保護の波は年々厳しさを増し世界的なトレンドとなっています。特にサードパーティ制Cookieが廃止されていく中GA4の仕様は大きなメリットであるといえるでしょう。
また、GA4の個人情報の保管期間は2ヶ月か14ヶ月のどちらかしか選択できないようになりました。

4.BigQueryとの連携

今までは有償版である「GA360」にのみ実装されていたBigQueryへのデータエクスポート機能が実装されました。これによりより柔軟なデータ分析やビジュアル化ができることになりました。

具体的には
・GA4のレポートに実装されていない分析ができる
・GA4のデータを**BigQueryの**既存データと統合して使用できる
・データのビジュアライズが可能に

GA4からBigQueryにデータエクスポートすることは無料ですが、BigQueryを利用するのにGoogle Cloud Platform(GCP)
・ストレージ料金:貯めるデータ量に応じて課金
・クエリ料金:分析時に発生する料金
の2種類の料金が発生します。

 

移行期限について

UAからGA4への移行が必要なこと。また、それに伴う学習コストや業務カロリーがかかることは否めませんが、今後のWEB運営においてGA4に早めに慣れておくことが重要なことを理解しました。ここでは移行の期限について考えてみたいと思います。
※基本的に現状UA(無償版)を使用していた前提での考察となります。
まず、UAの計測終了に向けてのタイムスケジュールを整理します。

UAの終了までのタイムスケジュール

2023年7月1日 UAの計測が停止
2023年7月2日~12月31日(半年)過去データの閲覧と出力を保証
※現時点での発表であり期限が変更される場合もございます
[GA4]ユニバーサル アナリティクスのサポートは終了します(最終更新日: 2022年3月16日)
2024年1月1日~サポート終了

上記を考慮すると私たちの取れる選択は以下の2つとなります。
・計測の空白の期間がなければその他はOK
→2023年7月1日までにGA4を導入する
・UAとの数値差分なども確認しながら、移行を進めたい
→なるべく早いタイミングで導入し、GA4をチューニング

サイト運営者や解析担当者がUAサポート終了までに行う具体的な8つの事

具体的にチューニング期間にサイト運営者や解析担当者がUAサポート終了までに行う具体的なことは何でしょうか?
以下にチェック項目として8項目をまとめましたので、チェックリストとして活用ください。

(1)現状のUAでのビューを点検
GA4ではビューが廃止され、プロパティ単位での管理となります。 現状のUAでの計測データを精査し、本当に必要な計測範囲を絞り込み、GA4に移行する点検を行いましょう

(2)各種連携チェック
Google広告、GoogleSearchConsoleなどを使用している場合はGA4へ引き継ぎましょう

(3)トラッキングの基盤を整備
コンバージョンの設定
UAの設定は引き継がれません。GA4上で新たにコンバージョンの設定を行いましょう。
イベント設定
GA4では計測する個々のイベントのより具体的な内容をパラメーター等で設定する必要があります。どのような設定が必要かを予め整理・設定しておきましょう。

(4)計測から除外するIPアドレスを設定
UAの設定は引き継がれません。GA4上で新たに設定を行いましょう

(5)特定の参照元の除外
UAの設定は引き継がれません。GA4上で新たに設定を行いましょう

(6)クロスドメイン設定
UAの設定は引き継がれません。GA4上で新たに設定を行いましょう

(7)レポートのチューニング
GA4ではカスタムレポートに変わり、探索レポートが実装されました。
より詳細にデータの分析を行う場合は、探索レポートを細かにチューニングしましょう

(8)UAデータのバックアップ
UAデータはGA4へとデータ移行できません。また、2024年1月1日以降は過去データの閲覧・出力保証含めたサポートの終了が予定されています。
データのバックアップをとっておくことが必要になります。

 

さいごに

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この記事を書いた人

三ツ石 健太

プログラマー

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