突然ですが、昨今で話題の生成AIを活用していますか?
ビジネスマンにとってAIを使った業務効率化は欠かせないものとなりつつあります。
しかし実際のところ、日々の業務でどういった活用ができるのか分からないことはありませんか?
本記事では業務で使えるAIツールを活用したビジネス活用事例を紹介します!
リサーチから企画、文章生成、画像生成まで、AIがどのように日々の業務をサポートしてくれるのか一緒に見ていきましょう!
情報検索・リサーチ
情報収集やリサーチは業務で欠かせない作業ですが、生成AIを使うことで効率化できます!
ChatGPTやPerplexityを活用すれば、膨大なデータを一気に集めて整理できます。これにより最新トレンドや情報を短時間で把握でき、迅速な意思決定が可能になります。複数の情報源を同時にチェックできるので、信頼性の高い情報も簡単に入手できます。
活用事例
ここではPerplexityに2023年から2024年にかけて話題になったスマホゲームのプロモーション施策について聞いてみましょう。
Perplexityとは
AIを搭載した対話型検索エンジンであり、ユーザーが入力した質問に対してウェブ上のさまざまな情報源から関連する回答を提供してくれます。回答内容はウェブ上の情報源を参照しているためハルシネーション(Aiが誤って存在しない情報を生成する現象)が起こりにくいのが特徴です。
Perplexity公式サイト:https://www.perplexity.ai/
こちらが検索結果です。Perplexityは回答に紐づく参照ソースも教えてくれます。
また、回答に関連する次の質問候補を出してくれるので次に何の質問をしようか迷った時に参考にできる点が便利です。
その他活用事例
– 競合他社の最新プロモーション戦略をリサーチして自社戦略に反映。
– 新商品キャンペーンのターゲット市場のトレンド分析を迅速に行う。
– 新しいSNS広告のベストプラクティスを調べて、効果的な広告を展開。
– 顧客アンケートの結果を基に、消費者ニーズを把握。
– 各国の消費者行動データを集め、グローバルマーケティング戦略を策定。
要約・翻訳
長いレポートや記事、正直読むの大変ですよね?
生成AIを活用すれば長い文章でも要約を作成してくれるので全体の内容を把握するのに役立ちます!また、翻訳も生成AIが得意としているため異なる言語の文書をスピーディに翻訳し、チーム全体でスムーズに共有できます。
活用事例
ここでは以下のWeb記事を要約してもらいました。
https://job.cinra.net/article/feature/entacl4/
要約してもらう時のポイントとしては「要点を押さえながら」「箇条書きで」「〇〇文字程度で」など具体的な指示を出すことでより精度が上がった回答がもらえます。記事の文量によっても要約度合いが違うこともあるので思っていた回答が出なかった場合は指示内容を変えてみると良いでしょう。
その他活用事例
– ミーティング議事録を要約してチーム内メンバーに共有。
– 国際的なプロジェクトで、海外マーケティングのPDF資料をアップして翻訳。
– ソーシャルメディアのユーザーコメントを要約して、消費者の声を分析。
– 各国のニュース記事を要約し、マーケティング戦略に役立てる。
文章生成
ブログ記事や商品説明を書くのが苦手でも、生成AIがサポートしてくれます!
質の高いコンテンツ案を素早く作成でき、ブランドのトーンにもぴったり合わせられます。さらに、SEO対策もできるので、検索エンジンに強い文章を生成。これでオンラインでの露出もアップし、ターゲットにリーチしやすくなります。
活用事例
ここではメールの文章を考えてもらいました。
今回は抽象的な指示をしたので回答も典型的な内容になりましたが、ここでも
– お得意様は30~40代
– お得意様との関係性は5~6年
– 長文よりも短文を多用する方が好ましい
など送りたい相手の情報を与えてあげるとよりよりイメージに近いものを生成してくれるようになります。
私は文章を考えるのに時間がかかるのですが、こういったたたきのものがあるとあとは自分なりの言葉で校正するだけでまとまるので効率よく進めることができます。
その他活用事例
– プロモーションメールのテンプレートの生成。
– 商品紹介文をAIに依頼してSEOを意識した文章を作成。
– 広告用のランディングページのテキストを生成。
– ニュースレターの内容を生成。
– 状況に応じたメール文章のたたきを作成。
画像生成
生成AIはテキスト生成だけでなくテキストの指示や他の画像を元に独自の画像も生成することができ、既に多くの大手企業で生成AIが活用されています。
大手日本企業の生成AIの活用事例30選|9つの活用方法も紹介
活用事例
ここでは資料に掲載用のイメージ画像を生成してみましょう。
文章と同じで指示が抽象的過ぎると曖昧な結果が返ってくるので具体的に指示してみます。
今回はCopilotを使用しました。
Microsoft Copilotとは
Microsoft Copilot(コパイロット)は、MicrosoftとOpenAIが協力して提供している生成AIを活用したサービスです。長文を要約したりテキストから画像を生成したりさまざまなことができます。他の生成AIと違う所はMicrosoft 365と連携ができることで、WordやExcelなどのデータを元に表や図、PowerPoint資料の自動作成やデータの解析までが可能です。
Microsoft Copilot公式サイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-copilot
生成画像は1枚ずつしか生成できないサービスもありますが、Copilotは4枚ずつ生成してくれるので複数枚を比較しながら選びたい時に便利です。
5人家族と指示したのに6人家族になっちゃいましたね、加えて兄と弟以外もゲームをプレイしています…
こういったように指示が反映されないことは多々あり、同じ指示内容でも毎回違う結果が生成されることがあります。その場合はもっとバリエーションを出してもらい一番イメージに近いものを選ぶか、指示内容を変えたり追加の指示を加えたりして調整していくことをオススメします。
その他活用事例
– 広告クリエイティブの案を生成して方向性決めの材料として使用。
– 新商品のビジュアルコンセプト案を生成して社内で検討。
– マーケティング資料に使用するイラストの生成。
– SNSキャンペーン用のバナー画像を作成。
表生成
データ整理や分析も生成AIにお任せ!
生成AIを活用すれば複雑なデータ処理や視覚化も簡単にできます。条件に基づいた表やグラフを自動で生成し、データのトレンドやパターンを視覚的に把握することができます。
活用事例
ここでは架空のゲーム情報のテキストから表を生成してもらい、エクセルファイルとしてDLできるようにしてもらいました。
ダウンロードしたファイルの中身がこちらになります。
このくらいの量なら手打ちでもそこまで時間はかかりませんが、数百〜数千といった大量の情報を処理する時にこそ生成AIの使い所ですね。
その他活用事例
– マーケティングキャンペーンの結果を表やグラフで視覚化。
– 広告のパフォーマンスデータを分析し、レポートを自動生成。
– 顧客セグメンテーションを基にターゲット別の表を作成。
– 予算管理表を生成してリソースの最適配分を検討。
企画・アイデア出し
新しいアイデアを出すのって楽しいけど難しいときもありますよね。そんな時も生成AIにお任せ!
ChatGPTに要望を入力するだけで、自分では思い付かなかった別のアイデア出しを手助けしてくれます。過去のデータやトレンドを基にした予測もできるので、より効果的なキャンペーンやプロモーションを企画できます。社内ブレスト前の壁打ち相手としても活用できますね。
活用事例
ここではゲーム・アニメなどのエンタメ系インフルエンサーとのコラボ企画案をAIに提案してもらいました。
う〜ん、なんだかありきたりで内容も具体性に乏しい結果になりましたね。
今回はSNSでの話題性を目標にしているのでもう少し条件を追加してみましょうか。
先ほどよりはイメージに近いものになってきましたがもう少しターゲットを絞っていきたいですね…
このように対話を繰り返すことで回答の精度を上げていくこともできますが、やり取りを続けるのも大変ですよね。そんな時は指示書の書き方を変えてみましょう!
ここでは「深津式汎用プロンプト」をご紹介します。
「深津式汎用プロンプト」とは
Note株式会社のCXOである深津貴之氏が開発したChatGPT向けのフレームワークで、ChatGPTをより効率的にかつ精度高く利用するための指示の方法です。
─────────────────
命令書:
あなたはプロの[編集者]です。
以下の制約条件と入力文をもとに、[最高の要約]を出力してください。
指示書:
・[文字数は300字程度]
・[小学生にもわかりやすく]
・[重要なキーワードを取り残さない]
・[文章を簡潔に]
入力文:
[ここに入力文章]
出力文:
─────────────────
引用:【5分でわかる】誰でもできるChatGPT活用術
こちらのフレームワークの[]に条件を入れたものを出力してもらいましょう。
指示書に書いたようなゲームやアニメに関連していてあまり聞いたことがないような企画案が出てきましたね!このように指示の出し方を変えるだけでより精度の高い回答が返ってきやすくなります。
あとは必要に応じて条件を追加したり別案ももらうなどのやり取りを2~3回繰り返して精度を上げていけば実務にも十分活用できそうですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は初級編ということで課金をしなくても活用できる事例を紹介しました。
私は生成AIを活用し始めてからまだ日が浅いですが「情報検索・リサーチ」で紹介したPerplexityは実務でかなり活用しています。Googleのようなキーワードを検索して自分で情報を取りに行くより、質問を投げかければ近しい情報を持ってきてくれる方が断然楽で便利ということに気づきました。
ただ、本記事でも何回か述べたように生成AIはプロンプトというテキスト指示がとても重要で、抽象的な内容や生成AIが理解しづらい内容だと曖昧で見当違いな回答しか返してくれません。サポートレベルでの活用であれば無料アカウントでも十分ですが、より実務に直結するような活用をしたい場合は有料アカウントを取得したりより上手いプロンプトの書き方を学ぶ必要があるでしょう(私もまだまだ勉強中です)
ただ、生成AIを活用する人としない人では今後大きな差が生まれると思いますので、この記事を読んで少しでも興味を持たれたり日々の業務効率アップに繋がれば嬉しいです!